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もうはなさない 37

2014/06/17 (火)  カテゴリー/もうはなさない

奏江の考えが正しければ、千織と尚は手を組んでいると見て間違いないだろう。
そう考えると、千織は尚に先ほどの事を報告しているかもしれない。
奏江は警戒しながら、キョーコと共に待ち合わせの場所へと向かう為門を出た。

「お前達どこか行くのか?テストも近いって言うのに余裕だな。」

いつもの帰り道とは反対方向に向かう2人に声を掛けたのはやはり予想通り尚だった。

「ショーちゃんには関係ないでしょ?」

キョーコの言葉に奏江も頷く。

「そうよ、あんたこそ早く帰って勉強すれば?」

バカを相手にするのも疲れると、呆れたように奏江は言い返す。

「相変わらず愛想の無い女だな。そんなんだから彼氏できないんだよ。」
「それとこれとは関係ないでしょ!!大体そんな事、遊んでる男に言われたくないわよ。あんたは見境無いのよ、女はみんな自分に惚れてるとか思ってるんでしょ?ばっかみたい!」
「なんだと!!」
「何よ!?」

にらみ合う2人に姿に、キョーコはハラハラする。
だが、蓮を待たせているのに、ここで尚と言い争っている場合ではない。

「モー子さん、ショーちゃんなんてほっとこう。早く行かないと・・・。」
「そうだった・・・。それじゃ不破君、私達急いでるから。」
「おい、ちょっと待てよ!!」

引き止める尚の声を無視して奏江はキョーコと共に歩き始める。

「俺はキョーコに用事があるんだ。」

尚の言葉にキョーコは足を止めたると振り返った。

「私に用って何?」

面と向かってそう聞かれ、尚は言葉に詰まる。
キョーコだけならいざ知らず、勘の良い奏江が一緒では話がしにくい。
チラリと奏江に視線を向けるとバッチリ目が合ってしまった。

「何?私が居ちゃまずいのかしら?」
「そうなの、ショーちゃん?」

2人にそう言われ、尚は頭の中をフル回転させる。

「いや・・・その・・・・。キョーコの様子がおかしいってダチからメール貰ったから・・・お、幼馴染としては気になるだろ?」
「あら、優しい幼馴染ね。」

キョーコより先に口を開いたのは奏江だった。
表情こそにこやかだが、声色は怒りに満ちていた。

「その親切なお友達に言っといて。キョーコは親友に慰めて貰って、俺の出る幕はありませんでしたって。」

嫌味を返して、奏江は尚を睨みつけながらにじり寄る。
尚は奏江の気迫に数歩後ろに下がる。
奏江はさらに尚に近づくとキョーコに声が聞こえないと思われる場所まで尚を押しやり声を潜める。

「何企んでのか知らないけど、無駄な事はやめたら?」

奏江につられ尚も声を潜める。

「なんだよそれ・・・別に何も企んでないっての。ただ俺はあいつが心配だったから・・・」

下手な言い訳をする尚の胸ぐらを奏江は掴んだ。

「千織に宜しくね。」

胸ぐらを掴んだまま奏江は尚の耳元でそう囁き突き放す。
何もかも奏江に見透かされたようで尚は言い返すことすら出来ない。

「キョーコ、行きましょ。」

奏江は踵を返しキョーコの横を通り過ぎながらそう言った。

「えっ、ちょっと待って、モー子さん。」

奏江がさっさと歩き出した為キョーコは立ち尽くす尚を気にしつつも急いで後を追いかけた。

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