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もうはなさない 32

2014/03/15 (土)  カテゴリー/もうはなさない

気が乗らないまま、千織の家庭教師を始めてはや2週間・・・・。
週3日、千織の家で勉強を教えている。
いつものように部屋に通され、千織に迎えられ蓮は早速と教材を出した。

「ええっ~、もう勉強するんですか?」

つまらなさそうにそう言って、千織はごねる。
これも毎回の事。
だが、蓮にしてみれば勉強を教える為にここに来ているのだ。

「勉強しないんなら、俺は帰るよ。」

ため息を付き、そう言いながら出した教材を片付け始める。

「分かりました、ちゃんと勉強するから帰らないで下さい。」

慌てて引きとめ、千織は大人しく席に着いた。
どうせなら、キョーコに教えたかった。
いつもそう思いながら、千織に勉強を教える。

「そう言えば、昨日テスト範囲教えてもらったんだっけ・・・・。」

そう言いながら、千織は鞄からメモした手帳を取り出す。
だが、蓮はすでにテスト範囲を知っていた。
昨日キョーコと電話をしている時についでに聞いたのだ。
心配していない様に明るく話していたが、最近あまり会えないので少し寂しそうにしていると社が奏江伝えに教えてくれた。

「聞いてますか?」
「えっ、ああ・・・・テスト範囲なら知ってるから・・・・・テスト対策のプリント作って来たから、これを今日はしてもらおうかな。」

そう言いながら、千織にプリントを渡す。
その言葉に、千織は一瞬嫌な表情を浮かべる。
だが、その表情に蓮は気づかなかった。

「どうして、敦賀さんが知ってるんですか?」

千織はプリントを受け取りながら、不思議そうにそう聞く。
その言葉に、蓮は余裕の笑顔をみせた。

「聞いたんだよ。最上さんに。」

さらっとそう言って、自分は本を読み始める。
それ以上何も聞けない雰囲気に、千織は仕方なくプリントに目を移した。

「今日はこのくらいで終わろうか・・・・・・。」
「は~い。」

教材を片付け、蓮は帰り支度を始める。
キョーコは信じているからと言ってくれてが、やはり心配させる訳にはいかない。
もし、自分が逆の立場なら、自分の知っている異性と一緒にいるなんて耐えられない。
そう思い、蓮はいつも勉強が終わったらそそくさと帰って行く。

「敦賀さん・・・・ちょっとくらい私と雑談しようとは思わないんですか?」

その言葉に、蓮はため息を付く。
別に千織に興味はない。

「早く帰って、論文を書きたいんだ。」

その会話を遮るように、千織の部屋の扉を誰かがノックする。
返事と共に、メイドがお茶を運んできた。

「折角だから、お茶くらい飲んで帰ってください。」

計ったかのように、運ばれてきたお茶。
そこまでして、蓮を引きとめようとする千織に蓮は再びため息を付いた。

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