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一番怖いもの

2012/09/25 (火)  カテゴリー/Seasons

キョーコ達はLMEの納涼大会の準備に大忙しだった。
今回のメインはお化け屋敷。
今話題の、本格的な廃墟の病院を丸々貸し切って大々的に開催される事になった。
ラブミー部に依頼された仕事は、お化け屋敷で脅かし役・・・・・・ではなく、“心を込めて、お客様をおもてなし”。
千織は会場入り口でパンフレットの配布、奏江はウェルカムドリンクのサービス、キョーコは料理の取り分けと3人はピンクの繋ぎをピンクの浴衣に替えて夕方から仕事に追われていた。
次々と来る所属芸能人や仕事を終えた事務所の人達に対応する。
そして、時刻は既に23時を過ぎた頃・・・・・・。
招待された人々は大抵参加しただろう。
そう思った宝田は、ラブミー部を集合させた。

「3人共、今日はご苦労だった。」

今日のコンセプトは一体何なのだろう・・・・・・。
三人三様、それぞれに勝手な解釈をしながら、宝田のコスプレ姿に思いを馳せる。

「3人共、廃墟にはもう入ったかな?」

その言葉に奏江だけが頷いた。

「モー子さん、いつ入ったの?」
「少し前に飛鷹君がきてたでしょ、その時一緒にね。」

確かに始まってすぐ、事務所が違うにも拘らず、招待されたと愚痴っている飛鷹に出くわした。
愚痴っているわりに、表情はどこか楽しそうだった事を思い出す。
廃墟に入る条件は、異性と手を繋いで入る事。
しかも、途中で手を放さないように繋がれた手をリボンで結ぶ。
あの表情は、こういう事だったのかと、キョーコはやけに納得してしまった。

「だったら、2人は今から入ってくるといい・・・・・・・ああ、丁度いいところに客が来た。」

振り返れば、蓮と社が向かってくる所だった。
宝田は2人を呼び止め、事情を説明。

「俺達はかわないですよ、なぁ蓮。」

社の返事に、蓮は頷く。
そんなやり取りを側で見ていた千織は、少し驚いていた。

「最上さん・・・敦賀さんでもこんなイベント参加するんですね。ちょっと以外かも・・・。」
「社長命令だから仕方ないのかもね。」

キョーコの言葉に、千織は何処か納得しながらも、その瞳を輝かせている。
以前ダークムーンの撮影現場を一緒に見た時、千織はファンと思われるのが嫌と言っていたが、あの時は遠く離れた場所からだった。
間近で観るとやはり印象が違うのだろう。
それだけ、蓮は誰もが一目置く俳優なのだと改めて実感する。

「お芝居の話とかしてみたいけど・・・私なんかと話してもらえるかしら?」
「大丈夫だと思うわよ。敦賀さん誰にでも優しいから・・・・・。」

そう答えながら、キョーコは自分が始めて蓮に会った時の事を思い出す。
あの時、復讐に燃えるキョーコに蓮の態度は冷たかった。
そして、キョーコも蓮にまったく興味が・・・・・あの頃は、尚に洗脳されていて蓮の事は嫌いだった事を思い出し、苦笑する。
今思えば、最悪な出会いだった。
今、こうして普通に話をしている事さえ、あの頃から思えば奇跡に近いだろう。

「それじゃ、私は仕事に戻るわ。」

奏江はそう言い残し、内心『お気の毒さま』と毒づきながら足早に仕事に戻っていった。
残されたメンバーで中に入るペアを決める。
社は気を利かせ、キョーコと蓮をペアにしようと思っていたのだが、社長の一言でくじ引きになってしまった。
その結果・・・・・・・・・。
社と手を繋ぎ、係員にリボンを結んでもらうキョーコ。
その様子を、蓮は物凄い笑顔で見ていた。

「社さん・・・・・・なんだか急に気温が下がった気がするのは私だけでしょうか?」
「いや・・・・俺もそう思うよ。」

社は冷や汗をかきながら、キョーコの言葉に頷いた。
気温が下がった原因は、100%蓮の機嫌が悪いから。
絶対に、今振り返ればあの恐ろしい笑顔で笑っているに違いない。
キョーコも、一体いつ自分が地雷を踏んだのかと困惑している。

「そ、それじゃ、行きましょうか。」
「そ、そうだね。」

振り返らないまま、早くこの場を立ち去ろうと、手を繋いだ2人はその場を逃げるように廃墟へと入っていった。

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雨がやんだら

2012/09/07 (金)  カテゴリー/Seasons

「雨、止みませんね。」

車のフロントガラス越しに、一向に泣き止まない空を見上げながら本日の共演者に話しかける。

「そうだね。今日は一日天気が良いって天気予報で言ってたはずなんだけどね。」

一緒に空を眺めながら、横に座っていた蓮がそう教えてくれた。
ダークムーンのスペシャル番組で、2人一緒にインタビューを受けている映像をたまたま観た監督が、今回の車のCMイメージにぴったりだと、2人に出演のオファーが来たのだ。
セットはヨーロッパのカフェにイメージ。
ロケ地は国内だけど、海外に見えるような石畳の道とショップがあるスキー場での撮影。
シーズンオフの為、客はおろか営業もしていない。
山の中だけあって涼しいものの、やはり天候は不安定のようだった。
リハーサルは順調だったのに、本番になって急に天気が一変した。
振り出した雨に、みんな慌てて用意されているテントに駆け込む。
CMのコンセプトは、車でデートに来たカップルがオープンカフェでお茶を・・・・・。
その為、雨に濡れては撮影が出来ない状態。
エキストラの人達も、いつ止むとも分からない雨を眺めながら、思い思いに空を見上げていた。
キョーコと蓮は、晴れればすぐに撮影と言う事で、車の中で待機させられていた。

「なんだか、変な感じですね。」
「何が?」
「敦賀さんが右側にいる事がです。」

その言葉に、蓮は何の話かと思ったが、すぐに理解しキョーコに軽く微笑む。

「確かに・・・・・。俺の車は左ハンドルだからね。」

たまに、事務所や現場で出くわすと乗せてもらう蓮の車は外車の為左ハンドル。
いつも右に座るキョーコが左に座って、蓮を見るのは不思議な感じがする。
それに・・・・・・・。

「この車、敦賀さんには少し狭そうですよね。」

蓮の体格もだが、車がコンパクトカーの為運転席は狭く見える。
後ろの席はあってないようなもの。
そんな車の車内で、2人はいつ止むとも分からない雨が止むのを待っていた。

「敦賀さんは、天気待ちの時ってどうしてるんですか?」
「俺?そうだな・・・・・・・・・・。」

いつも時間まで台本を読んでるか、共演者とたわいない話をするか。
後は、社とキョーコの話をするか仮眠を取るか。
さすがにキョーコの話をしているとは言えない。
そこは伏せてキョーコに話すと、急にソワソワし始めた。

「すみません、気が利かなくて・・・・・・。敦賀さんは多忙ですから。私、邪魔にならないようにやっぱり向こうに行ってますね。」

慌てて車のドアに手を掛けたキョーコに、蓮は車のロックをかけた。
蓮にとって、今の状況は願ってもない。
仕事にかまけている訳ではないが、折角キョーコと同じ空間でたわいない話でもしながら過ごそうとしているのに、ここでキョーコに立ち去られては元も子もない。
今こそ絶好の癒され時なのだ。

「最上さん、監督からここで待機って言われてるだろ?こうやって恋人同士のように楽しく会話して、本番につなげたてほしいって。」
「確かにそう言われましたけど・・・・・・。」

キョーコにしてみれば、恋人同士などと言う設定は初めてで・・・・・・。
恋愛をしないと心の奥底に鍵を掛けてきたのに、その鍵を見事に吹き飛ばしてしまった相手との競演に、キョーコは正直迷った。
共演者キラーと称される蓮と競演すれば、誰もが落ちると言われている。
落ちた所で待っているのは悲しい結末だろう・・・今度こそ、立ち直れないような気がして、なるべくなら避けて通りたい役どころだった。
でも、折角の蓮との競演を断る事ももったいな過ぎる。
蓮と仕事をする事は、いい勉強になるから・・・・・・・。
そう思い、葛藤の末キョーコは引き受ける事にしたのだ。

「・・・・・・そうですね、監督から指示も無いのにここを離れるわけにはいきませんもんね。」

蓮の言葉に納得したのか、キョーコは助手席で大人しくなった。
あくまでも、仕事としての義務的な理解な事は分かっている。
それでも、キョーコがここにいてくれる事が蓮には嬉しかった。
きっと、蓮の心情なんて知る由もないだろう・・・・・。

「折角久しぶりに会ったんだし、最上さんの話しでも聞きたいな?」

ダークムーンの撮影が終わり、カインとセツカの兄妹設定で一緒に過ごしているが、それはあくまでもカイン兄妹としての会話。
それ以外で最近顔を合わせる事が少ない為、こうしてキョーコと普通に会話をするのは蓮には貴重な時間なのだ。

「私の話ですか?大して面白い事は何もないですよ?」

断れないような雰囲気を作りつつ、キョーコにお願いする。
そんな蓮の頼みを断る事も出来ずに、キョーコは学校の話しや養成所での事、最近忙しくてバイトに出れなくてだるまや夫妻に申し訳ないと蓮に愚痴った。

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ご無沙汰しております

2012/09/06 (木)  カテゴリー/独り言

いつもの方も、初めましての方も訪問ありがとうございます(。◡‿◡。)
毎日暑い日々が続いていましたが、9月に入ってなんとなく暑さも収まってきたような気がします。
急な気温の変化で体調など崩されませんよう、気をつけてくださいね。
さてさて・・・・
前回から随分と放置しているにもかかわらず、訪問して頂き本当に嬉しく思います。
折角訪問して頂いてるにもかかわらず、今だ何もUPしてなくてすみません(。・´д`・。)
ただ今一生懸命妄想しておりますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです(>_<)

折角なので、季節的にタイミングを逃して出せなかったものをUPしようかと思ってます。
随分前に書いていた物を最近の話に少し手直ししたので
お話の流れにそんなに違和感はないかと思います。
久しぶりに読み返して、相変わらず駄文だと笑ってしまいましたが
楽しんで頂ければ幸いです。
 


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