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Master and Servant 55

2012/04/25 (水)  カテゴリー/Master and Servant 全62話完結

事情聴取の為、一旦宝田邸に戻ってきたキョーコはそこで尚に出迎えられた。

「どうしてここに?迎えにきたの?」

まさか尚が宝田邸に居るとは思いもしなかった。
居るはずのない人間がそこに居ると何だか不思議な気分になる。

「俺がここに居ちゃ悪いのか?」

本当は社と一緒にキョーコを迎えに行くつもりにしていたが、祥子にそれを止められた。
“自分の立場を弁えて欲しい・・・”そうガードに言われては、わがままな事は言えなかった。
それが尚の置かれている立場なのだから。
尚は仕方なく社やLMEの救出部隊が戻るのをこの宝田邸で待つしかなかった。

「そう言う訳じゃないけど・・・・よく会長が許したと思って。」

キョーコの事で再三迷惑をかけたにもかかわらず、屋敷に入れる会長の懐の深さに感心する。

「この事件・・・俺にも原因があるから、それを説明する為に居るんだ。お前はそのついでだ。」

面白くなっさそうにそう言って、尚は横を向く。
そんな尚の態度に、祥子は苦笑しながらキョーコにその経緯を説明してくれた。

――――― 矢崎に良いように利用されてたとはね・・・。

これに懲りて、もう少し遊びも自重してくれればと祥子は困ったように話す。

「わかってるさ・・・さすがの俺も今回ばかりは懲りた。まさか敦賀とおまえの命を狙ってたとはな・・・せめてあいつだけ仕留めてくれれば・・・・。」
「ちょっと!ドサクサ紛れに縁起でもない事言うのやめてよね。」

命の危機に直面したと言うのに、冗談でもそんな事言われたくない。
憤慨するキョーコの姿に、尚は本当にキョーコが戻ってきた事を実感した。
それからしばらくして、キョーコも事情を聞くために呼び出された。
個々に話しを聞いているらしく、キョーコも自分が覚えているすべての事を話した。

「キョーコちゃん、ちょっといいかな?」

1時間程事情を聞かれ、漸く部屋を出たキョーコは背伸びをしているとそう社に声を掛けられた。
思わず社の後ろに蓮が居るのではないかと捜してしまう。

「蓮なら今会長に呼ばれてるんだ。」
「そうですか・・・。」

あからさまにホッとした表情を見せるキョーコの態度に、社は苦い表情を浮かべる。

「話しは全部不破君から聞いたよ・・・・。」

蓮の秘密を守る為に、キョーコは自分を犠牲にした。
社は帰りのヘリの中で、蓮にその事を話した。
事情が事情だったのだ・・・蓮もきっとキョーコに戻るように話すと思っていた。
それなのに、蓮は黙って話を聞いていたものの宝田邸に戻ってもキョーコに会いに行こうとはしなかった。
誘拐されている間に、何かあったのか聞いても何も答えてはくれない。
そこで、社は仕方なくキョーコに話しを聞こうと、こうしてやってきたのだ。

「キョーコちゃん・・・戻って来る気はないの?」
「ありません。」

あっさり即答されると話しが続かない。
だからと言って、このままキョーコが不破の所に行く事を黙って見過ごす訳にはいかない。

「どして?もしかして蓮に怪我させている事が原因なら気にしなくても・・・。」
「違います・・・その事が原因じゃないんです・・・蓮様とはもう話はついてますから・・・・。」
「話はついたって・・・蓮も納得したって事?」

その言葉にキョーコは頷いた。
一体何をどう話してそうなったのか社には訳がわからない。

「俺にわかるように話してくれないかな?」
「社さんだったっけ?ちょっと考えればわかるだろ?あんたがキョーコの夢を奪ったんだ・・・そんな場所にいつまでも居れると思うか?」

社の質問に答えたのは、キョーコではなく尚だった。

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