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Another ★World 24

2010/04/25 (日)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

部屋に入ると、力なくベットに体を投げ出した。
両手で顔を覆い、どうしていいのか考える。
だが、何も浮かばない。
改めて、自分が何もない人間なのだと気づかされた。
いつも他人の為に尽くしてきて、いざ自分の事になると何も浮かばない。
なんて、つまらない人間なのだろう。
こんなんだから、ショータローにも浮気をさせてしまったのだ。

ぼんやりとそんな事を考えながら、時計を見ると0時を過ぎていた。
その時ふと、蓮の顔が浮かぶ。
キョーコは自分でも驚いた。
切羽詰った時に、誰かに相談したいと思ったのが蓮だったから。
だが、迷惑を掛ける訳にはいかない。
これは自分の問題・・・・・・いくら蓮があんな事を言ってくれていても、答えは自分で見つけ出さなくては意味がない。
誰かの為に生きていくのではなく、自分の為に生きていく第一歩くらい自分で決めなくては。
キョーコは思い直して、これくらいならいいだろうと、自分に言い訳して短いメールを打つと携帯をテーブルに置いた。

「そうだ、確かさっき荷物片付けてた時に・・・・・・・・・。」

鞄をあさり、一冊の本を取り出した。
高校時代、もちろんショータローと婚約するとは思ってなかったキョーコはそれでも旅館の役に立ちたいと何か出来る事を探していた。
それは旅館の為でもあったが、自分でも興味があった事。

「これだ・・・・・・・・・。これなら、新しい場所で一から始められる・・・・・・・・。」

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Another ★World 23

2010/04/20 (火)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

茶室に入ると、女将が手馴れた手つきでお茶おたてる。
お湯の沸く音と、規則正しいお茶をたてる音が心を落ち着かせる。
昔は良く、こうやってショータローと二人女将さんのお茶のレクチャーを受けていた。
目の前に置かれたお茶を作法に従い、飲んでいく。
隣のショータローも同じようにお茶を飲む。
こうしてみれば、昔と何も変わらないかのような光景。
まさか、こんな日が来るとは夢にも思っていなかったあの頃。

「一服した所で、そろそろ本題に入ろか?」

女将の言葉に、二人は背筋を正す。

「昨日、何があったのか大体キョーコちゃんから聞いた。ショータロー・・・・・・あんた何をやってますんや?」

その口調はいつになく厳しく、ショータローの耳に届いた。

「何って・・・・・・・この話はお袋には関係ねぇだろ?」
「なんやて!?これはあんたら二人の問題やあらへん。不破家と最上家の問題や!?うちは冴菜ちゃんに合わせる顔があらへん・・・・・・・。」

そんな事を言いながら、ショータローを叱り付ける。
確かに、婚約した時点でこれは家同士の問題。
ただ、付き合っていて浮気したとかそういってレベルの問題ではない。

「ええかショータロー。昨日キョーコちゃんに話聞いてから、あの人とも相談したんよ。あの人も随分ご立腹や・・・・・・・。あとでみっちり絞られたらええねん。」
「マジかよ・・・・・・。親父滅多に怒らないから・・・・・キレれたら手に負えねぇんだよ。」
「自業自得や。」

うなだれるショータローに掛ける言葉もない。
女将さんの言うとおり、自業自得だ。

「ええか、2人共・・・・・・・・・・・婚約は白紙にもどします。」

その言葉に、ショータローとキョーコは思わず顔を見合わせた。

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Another ★World 22

2010/04/14 (水)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

夜遅く、帰ってきた蓮達を出迎えたのは女将だった。

「最上さんはどうかされたんですか?」

朝は元気そうだっただけに気になる。
あんな事を言った手前、気まずくて顔を見せれないのだろうか?

「彼女はちょっと、今手が離せませんので代わりの者が務めさせてもらいます。」

その言葉と共に、別の仲居が部屋に入ってきた。

「最上さんの代わりに担当させていただきます。」

緊張で声を震わせながら、代わりの仲居は蓮達にご飯をよそおい並べた。

「あの、最上さんはどうしたのかな?体調でも悪いの?」

その言葉に、仲居は口をつぐんでいたが、蓮の必要以上の笑顔に思わず口を滑らせた。
いつもなら、キョーコが食事中も話し相手になる為その場に残っていたが、見知らぬ仲居には悪いが退室してもらった。

「キョーコちゃん、大丈夫かな?」
「何がですか?」
「何がって・・・・・さっき聞いただろ?キョーコちゃん夕方に・・・・・。」
「聞いてましたよ。夕方に許婚が帰ってきてキョーコちゃんを連れ出そうとしたって。」

キョーコがいないせいなのか、いつもより少食な蓮は早々と食事を終えてお茶を飲んでいる。

「それならもっと心配しろよ。きっと今頃、何か話でもしてるんじゃないのか?よりが戻るなんて事・・・・・・」
「社さん・・・・・・ここで心配しても仕方ないでしょう。お昼にも言いましたけど、俺は言う事はいましたから後は彼女しだいですよ。」

そう言いながら冷静な態度の蓮に、社は呆れるを通り越して尊敬さえしてしまう。
どうして、そこまでクールで居られるのか社には理解しがたい。
だが、内心蓮の心は張り裂けそうなほどだった。
気になって仕方ない。
こうしている間にも、もしかしたらショータローを許しここに残ると告げられるかもしれない。
そう思えば思うほど、蓮は内心とは裏腹にクールな態度を取ってしまう。
そうしなければ、保てないほど本当は余裕なんてこれっぽっちもなかった。

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お久しぶりです

2010/04/12 (月)  カテゴリー/独り言

皆様お久しぶりです。
ようやくPCに向かう事ができました。
この二週間、PCに触る事もなくひたすら片付けに追われていました。
以前住んでいた家と、間取りもクローゼットの大きさも違う為以前なら入っていた洋服や本が入らない・・・・・・。
この際だからと、お気に入りだけどもう着ない洋服や読まない本は処分しました。
こんな機会でもなかったら、きっと捨てられないだろうから・・・・・。
でも、捨てるのって結構勇気がいりますよね。

本当はPCの環境は先週には整っていたのですが、私のうっかりミスで遅くなってしまいました。
実家を経由して引越したのですが、『大事な物は自分で持っていこう。』
てな事で、PCも持って帰りました。
実家を出る時に、『忘れ物は無い?』と聞かれ、自信満々に『無い』と答えて新居に着いたものの
いざ、PCを繋げようとした時に電源が無い・・・・・・。
あんなに自信満々に『無い』といった手前、『送って』とも言えず・・・・・。
ようやく取りに戻ってきました。

引っ越して約二週間・・・・・・。
新しい場所は、以前暮らしていた所とは違い戸惑う事が多いです。
本当にこの場所でやっていけるか不安・・・・・・。
PCの前に座るとなんだか落ち着きます。

新たな場所で新たな気持ちで、創作できたらいいな・・・・って思ってます。
UPしてない間も、皆さん覗きに来て下さったみたいで本当に申し訳ありません。
遅くなりましたが、再開させていただきます。
がんばってUPしますので、よろしければお付き合いくださいませ。
よろしくお願いします。
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