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Another ★World 3

2009/12/28 (月)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

「キョーコちゃん、どうだった!?」

仲居達が休憩している部屋を通り過ぎようとした時、中から声が掛かった。

「どうって・・・・・別に普通でしたよ?」
「そんな事が聞きたいんじゃなくって・・・・・・やっぱり本物はカッコいいわよね。」
「そうよねぇ。羨ましいなぁ~。私も敦賀さんの接客係りやりたかった!?」
「私もぉ~・・・・・。ねぇ、サインとかもらえるかな!?」
「あぁ!?私も欲しい!?キョーコちゃん、お願い、貰ってきてよ。」

仲居達から、好き放題言われてキョーコは困惑してしまう。

「そんなに有名な方なんですか?」

その言葉に一同からブーイングが飛んだ。

「キョーコちゃん、知らないの?」
「どんなドラマに出ても高視聴率!?抱かれたい男連続ナンバーで殿堂入りしたくらいなんだから。」

蓮を賞賛する声を聞いてもピンとこない。
そんなキョーコに仲居達は蓮のドラマの話から雑誌の切り抜きまで、色々見せてくれた。

「あんたら、またこんな所で油売ってからに・・・・キョーコちゃんまで!?」
「す、すみません。」

女将に見つかり、皆クモの子を散らすように持ち場に戻っていった。

「あの・・・・女将さん。」
「なんや?」
「どうして、私があの俳優さんの接客係なんですか?」

キョーコの疑問に女将は笑いながら答えてくれた。

「キョーコちゃんやったら、他の子みたいに騒がへんし、あのお客様は有名やさかいに。若女将としての予行練習やおもて、しっかりおきばりやす。」
「はい。」

女将さんの言葉にキョーコは複雑な気持ちで頷いた。

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Another ★World 2

2009/12/26 (土)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

「今日来るのよね!?」
「そうよ!?私サイン貰うんだ。」

色紙を見せながら、中居達は今日来るお客の事で話題騒然。

「誰が、お世話係になるのかな?」
「えぇ!?私やりたい。」
「私だってやりたい!?」
「あんたたち、静かに!?もうすぐお客様がお見えの時間やで。」

女将に叱咤され、中居達が黙り込む。
そんななか、一台のバスが旅館の玄関に止った。
バスから降りてくるお客さまを女将が出迎える。

「遠い所をようこそ起こしやす。」
「今日から一ヶ月よろしくお願いします。」

監督らしき男性が女将に挨拶する。
そんな中、ひときわ大きな歓声が上がる。
中居達も色めきたったいる。
バスから降りてきたのは、人気、実力共にナンバーワンの俳優だった。

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Another ★World 1

2009/12/24 (木)  カテゴリー/Another★World 全48話完結

「ようこそお越しやす。」

女将の挨拶に続き、仲居一同も挨拶をする。
ここは、京都の老舗旅館『松乃園』
女将の横に立つのは、高校を卒業して女将修行をしているキョーコだった。

「キョーコちゃん、次のお客様見えるまで休憩しとき。」
「はい。それじゃちょっと行ってきます。」

女将の言葉にキョーコは一休みしようと、母屋の方歩いていく。
高校を卒業して不破家に入り半年以上過ぎようとしていたが、これがキョーコの毎日だった。

「ショーちゃん、帰ってたの。」

嬉しそうに駆け寄ったキョーコに、ここの跡取り息子ショータローは怪訝な顔をする。
服を着替え、また何処かに出かけようとしていたようだ。

「また、出かけるの?」
「・・・・・・・オレがここにいたって、やることないだろ?なんてったって旅館の主役は女将なんだからな!?」

そう言い捨て、ショータローは出かけようとする。

「ショーちゃん!?プリン作ってあるんだけど!?」

キョーコの言葉に歩みが止まる。

「こんなカッコいいオレが、外でプリンなんて食えねえからな。」

キョーコは引きとめに成功し、久しぶりにショータローを独り占めできる。
ショータローはミュージシャンになるのが夢だったが、両親の激しい反対に合い、渋々跡を継ぐ事になったのだ。
経営学を学ぶ為、大学に進学していた。
キョーコも大学に行きたかったが、高校を卒業すると同時にショータローと婚約した為、いずれ女将になるのだからとショータローの母親に言われ大学進学を諦めたのだった。

「ショーちゃん、大学はどう?楽しい?」
「勉強は大変だけど、仲間がいるからそれなりにやってるよ。」
「あのね、女将さんが今度のお休みにショーちゃんとどこかに出かけてくればって・・・・・・。」

遠慮がちにショータローに話しかけるキョーコの言葉を最後まで聞かず、プリンを食べ終わったショータローは、そそくさと立ち上がる。

「シ、ショーちゃん!?」
「おまえなぁ、オレは忙しいんだよ。勉強しなきゃいけないし、外の付き合いは接客業には必要だろ?だから・・・・わかるよな?」
「そ、そうだよね・・・・・ごめんね。」

その会話はいつもの事だ。
ショータローがキョーコを誘った事はおろか、一緒に出かけた事などほとんどなかった。
誤るキョーコを残しショータローは夜の街に出かけていった。

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近況?

2009/12/22 (火)  カテゴリー/独り言

遊びに来てくれている皆様、本当にすみません。
今月に入ってほとんどUPしてません。
決して・・・決してサボっている訳では・・・・・。
ってUPしてないんだから、そんなのは言い訳ですよね汗

ようやく、新しいお話を創作し始めました。
が・・・・・この季節にまったく関係のないお話ねこ
やはりイベントものを書けば良かったかも?
でも、きっとほかのサイト様ではお祭りだと思うのでrikoは我が道を行きますぶ~
今回は“ショータローが上京しなかったら?”なお話です。
オリキャラも登場します。
興味のある方は駄文ですが読んでやって下さいませねこ


Victory or defeat

2009/12/07 (月)  カテゴリー/短編

事務所で鋭気を養おうと、ラブミー部の扉を開けると、そこに居たのはキョーコではなく奏江だった。

「敦賀さん・・・・・・・・こんにちは。どうかされましたか?」

蓮にはいつもの事なのだが、奏江は驚いた。
それもそのはず・・・・・・・・芸能界一多忙な俳優が、こんなラブミー部にわざわざやって来たのだから。

「いや、ちょっと休憩させてもらおうと思ってね、いいかな?」
「いいですけど・・・・・・。」

向かいの椅子に座り、奏江の作業を見ている。
養成所の案内用紙を、封筒に詰める作業をしていた奏江は蓮の視線が痛い。

「あの・・・・・・敦賀さん?見られてると仕事やりにくいんですけど・・・・・。」
「あぁ、ごめん。ラブミー部っていろんな仕事してるんだなと思ってね。そうだ、よかったらこれ。」

そういってペットボトルを差し出す。
―――――これって・・・・・・・・・確か最近あの子がハマッてるって言ってた紅茶よね。しかも、事務所の自販機には置いてないはず・・・・・・・。

「有り難うございます。ちょうど、キリがいいから私も休憩します。」

ペットボトルを受け取りキャップを捻る。
それと同じく、蓮がコーヒーのプルトップを開ける。

「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」

一口飲みながらお互いに何も話さない。
沈黙に耐えかね奏江がとって付けた笑顔で気を使って話しかける。

「敦賀さんは・・・・・・・・・よくここに来られるんですか?」
「そうだね・・・・・・・よくではないけれど、ここだと人に会わなくていいからね。」

そう言いながらコーヒーを飲む。
―――――仕草一つも絵になる人っているのね・・・・・・・・。

「そうですね。ここは私かキョーコしかいませんからね。」
「今日、最上さんは?」
「ラブミー部の依頼で、書類を届けに行ってるんですよ。もうすぐ帰ってくるはずですよ。」

そう言いながら机に置いた携帯を見やる。
さっきキョーコから帰るメールが来ていたのだ。

「そう・・・・・・・琴南さんは・・・・・・仕事はどう?」
「そうですね・・・・・楽しいですよ。毎日が新鮮ですし、勉強になりますし・・・・・・まぁ敦賀さんの足下にも及びませんですけど。」

嫌味ではなく、しみじみと芸能界に君臨するナンバーワン俳優に言ってみる。
――――よく考えれば敦賀さんとこうして話すの初めてよね・・・・・・初めてな感じがしないのはなぜ?
よくよく考えてみれば、キョーコから蓮の話を聞くことが最近多くなった。
本人は意識して話してるつもりはないようだが・・・・・・。

「琴南さん、最上さんみたいな事言うね。」
「あの子・・・・・・敦賀さんに何を言ってるんですか!?」
「まぁ・・・・・・いろいろね。」

そう言いながら、蓮は奏江を見やる。
その表情は嫌とかそう言うんじゃなくて、むしろ嬉しそうに見える。
――――敦賀さん・・・・・・なんて顔してるのよ。こんな顔させてるのって・・・・・・・やっぱりキョーコがらみだから?飲み物もわざわざ2つ買ってきてたし。初めは社さんの分かと思ったけど、来る気配もないし。もしかして・・・・・・・・・。

急に考えこむ奏江に蓮は何事かと心配そうに問いかける。

「琴南さん、どうかした?」

その声にハッとなり奏江は我にかえった。
そして思いきって疑問をぶつけてみる。

「あの・・・・・・・・敦賀さん、ちょっとお聞きしてもいいですか。」
「なにかな?」
「敦賀さんがあの子にプレゼントした、薔薇に入ってたあの石って・・・・・・・・・結構高かったんじゃないんですか?」
「それって・・・・・・・・最上さんが言ってたの?」
「いいえ。私個人が思っただけで。あの子はそこまで深く考えて無いと思いますよ?じゃなかったら薔薇から石が生まれたなんで、普通の人ならまず信じないですよ。」
「確かにそうだね。」

蓮は奏江のズバリな指摘に参ったと言いたげな表情をする。

「って事は、やっぱり高価な物なんですね。」
「琴南さん、その事、最上さんには?」
「言ってませんし、言うつもりもありません。」

キッパリ否定すると蓮は苦笑いしながら有り難うと呟いた。
―――――まったく、あの子ったらこんな大先輩にあんなもん貰っといて分かってないんだから!?
相変わらず鈍いキョーコに奏江はため息をつく。

「すみません・・・・・・あの子鈍いから・・・・・・・・・。」
「いや、俺が手の込んだ事をしただけだから。」
「でも、そこまでするって事は、敦賀さんもしかして・・・・・・・・。」

その言葉最後までいえなかった。
蓮が乙女のごとく頬を紅く染めて口に手を当て照れている。
その様子に奏江は唖然となる。
―――――敦賀さんが乙女のごとく恥じらってる・・・・・・・信じられない。
唖然とする奏江。

「失礼を承知で聞きますけど・・・・・・・・その・・・・・・・・好きなんですか?」

奏江のストレートな質問に蓮は少し驚いている。

「琴南さんは彼女の親友なんだよね。」
「一様、そう言う事になってますけど?」

蓮にしてみれば、この先の事を考えれば、奏江を敵には回したくはない。

「琴南さんはどうなの?彼女の事、好き?」

いきなり好きかと聞かれどう答えていいのか分からない。
確かに好きだから親友なのだが・・・・・・・・・。

「たまに突拍子もない妄想をしたり、抜けてる所がありますけど・・・・・・・人の事でも一生懸命な所があるし・・・・・・」

そう言いながら奏江はキョーコと受けたオーディションの事を思い出す。
最初、1人しか受からないのに、奏江と共に絵梨花の妨害を自分事のように奮闘してくれた。

「あの子には感謝してますし・・・・・・・私は好きですよ。」
「琴南さん、君が彼女の親友だから話すけど・・・・・・この事は・・・・・・。」
「分かってます。他言無用ですよね。私だって、それくらいの良識は持ってますよ。」

その言葉に微笑まれ、こちらが恥ずかしくなる。
芸能界一いい男の微笑みを、こんな至近距離で見るのはさすがの奏江にも体に悪い。

「琴南さん・・・・・・俺はね・・・・好きだよ。」
「やっぱりそうなんですね。薄々そうじゃないかと思ってました。」

蓮の発言を受けて、奏江も親友としての意地がある。

「でも、敦賀さん。私のほうが好きだと思いますけど。」
「そうかな?俺のほうが好きの大きさが違うと思うけど?」
「何言ってるんですか?私のほうが敦賀さんよりも好きの重みが違います。」

いつの間にか、キョーコの事をどちらがどの位好きか自慢になっていた。
2人の会話は延々続く。
そんな2人の話を、扉の外で聞く人物が一人・・・・・・部屋に入れずに居た。

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