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古城の華(18)

2009/11/25 (水)  カテゴリー/古城の華 全18話完結

藤枝は、キョーコが何に驚いているのか見当がつかず、エミリアの事について話してくれた。

「前にもお話しましたが、先々代がこのお城の持ち主も方にお世話になった方というのがエミリアのお父様なんです。」

オーナーの話によると、先々代は貿易商を営んでいてドイツに渡っていたらしい。
右も左も分からない国で、人に騙され無一文になり2,3度訪れたエミリアの城にダメもとで訪ねたという。
温かく受け入れられ、病弱だったエミリアは彼の日本の話を聞いて行ってみたいと思うようになり、その為には、体力をつけないとと生きる気力を失くしていたエミリアに希望が湧いた。
そして、そんな2人が恋に落ちるのにそう時間は掛からなかった。

「それじゃ、2人は大恋愛の末、結婚したんですか?」
「ええ。時代が時代でしたから、一度は離れ離れになったのですが、戦争が終わってすぐ先々代は彼女を迎えにドイツへ行ったそうです。」
「ステキなお話ですね。」

瞳を輝かせながら、キョーコはオーナーの話をうっとりしながら聞いていた。
だげ、蓮にはある疑問が浮かんだ。

「最上さん、うっとりしてる所悪いけど、それじゃ俺たちが会った彼女は?」
「彼女?もしかしてエミリアに会われたんですか?」
「はい。私の泊まってた部屋で。」
「京子さんが泊まってた部屋・・・・・確か、代わられて、昔エミリアの部屋だった所でしたね。」

キョーコはエミリアに会った事、そして話した事を藤枝に話した。
話を黙って聞いていた藤枝はさほど驚く様子はない。

「幽霊と言うよりも、彼女の残留思念だったのかもしれませんね。なにせ、彼女はあの部屋でずっと外の世界にあこがれていたそうですから。たまに、霊感の強いお客様が目撃した事はありましたが・・・・話までされたんですか。」

感心するように、キョーコを見てオーナーはにっこりと笑った。

「よほど、エミリアに気に入られたんですね。」
「はい。私も大好きです。」

ハニカミながら、キョーコは嬉しそうに宣言する。
蓮は密かに、言われてみたいものだと思っていた。

「それに、エミリアと約束した事があるので、いつかま必ず遊びに来ますね。」
「ええ、待ってますよ。もちろんその時は京子さんの為にあの部屋を開けておきます。」

別れを惜しみながらも、藤枝にお礼を言ってお城を後にした。

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古城の華(17)

2009/11/13 (金)  カテゴリー/古城の華 全18話完結

目が覚めると、天蓋付きベットだった。
憶えているのは、昨日社とエミリアがデートをする為交代した所まで。
なんとなく、胸の奥が苦しいのは何故だろう?
時計を見ると、時刻は真夜中。
ノソノソとだるいからだを起こす。

「エミリア、エミリア?いないの?」

いつもなら呼んだら姿を現すのに、いくら呼んでもエミリアは姿を現さない。
仕方なく、シャワーを浴びてだるい体を湯船に沈める。
―――――エミリアに、どうだったのか聞こうと思っていたのに・・・・・。
明日はこのホテルともお別れ。
エミリアと会えるチャンスは今晩しかない。
暫くベットの上でゴロゴロしながらエミリアが出てくるのを待っていたが疲れからキョーコはいつの間にか眠ってしまっていた。

『キョーコ・・・・・キョーコ・・・・・・。』
「エミリアなの?」
『キョーコ・・・・ありがとう。キョーコのお陰で楽しかったわ。』

夢の中なのだろうか?姿は見えないものの声だけが聞こえてくる。

「エミリア、姿を見せて?」
『ごめんなさい。キョーコの中に長時間いたから私も疲れちゃって・・・・・・・。』
「そう・・・・・・。私、明日は帰らないといけないから今日が最後なのに。」

残念そうにキョーコはそう呟いた。

『願いも叶ったし。思い残す事はないわ。』
「エミリアが楽しかったんなら良かったわ。でも・・・・・エミリアはどうなるの?消えちゃうの?」

急に心配になり、姿が見えない相手を探してしまう。

『キョーコ・・・・・・・・・・・きっとまた会えるわ。今度会う時はキョーコが・・・・・・・・。』

その言葉と共に、エミリアの声は消えキョーコも深い眠りに落ちていった。

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古城の華(16)

2009/11/04 (水)  カテゴリー/古城の華 全18話完結

抱きついたまま、離れようとしないエミリアに社はどうして良いのか困り果てていた。
―――――こんな所、蓮に見られたら洒落にならない・・・・・。どうか、蓮が見てませんように。
どこかでバッチリ見ているのだが、社は心の中で神様に祈っていた。

「社さん、お願い。私あの本の最後をやってみたかったの。」
「最後って?どんな事?」

恐る恐る訪ねる。
恋愛小説の最後といえば定番のあれぐらいしか考えられない。
しかし、もしかしてと思い社はあえてエミリアに訪ねた。

「アレに決まったるじゃない。王子と姫が最後にするのは誓いのキスよ。」

どこかウキウキしながらそう云うエミリア。
キョーコの顔して話す言葉は恋する乙女。
―――――もう少し・・・・・・キョーコちゃんにこれくらいの恋愛感があったら、蓮も苦労しないんだろうな・・・・。
ボンヤリ、そんな事を思っているとエミリアが顔を近づけてくる。
社は慌てて、エミリアから離れ立ち上がった。

「エミリア!?悪いけど、それは無理だよ。その体はキョーコちゃんのものだし・・・・・。」
「だって、キョーコは良いって言ってくれたわよ。意識もないからエミリアがしたいようにしてもいいって。」

悪びれもなく、そう言いながらベンチから立ち上がり社の手を取った。
その瞬間、金縛りにあったかのように体が動かなくなる。

「さすがに力を使うと動けなくなるのね。」

どこか楽しそうに、そう言って社の首に手を回す。
そして、ゆっくりとエミリアは社に顔を近づけていった。

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近況&お礼

2009/11/01 (日)  カテゴリー/感謝

ハロウィンも終わってしまったので、またまたテンプレを変えました。
本当はクリスマスにしようと思いましたが・・・・・・
まだ早いかも?
っと思い直して、元に戻しましたねこ

最近、日中は暖かいのに朝夜は寒いですよね。
急な気温の変化にコタツを出そうか考え中・・・・・・ねこ
でも、あれを出すともう身動きが取れないくま

古城も後数話で終わる予定です。
そもそも、もっと短い話の予定が・・・・書いてるうちに15話までいってしまいましたかお
書いてるうちに、あれもこれもとどんどん詰め込んでしまうのが私の悪き癖でしょうかねこ
短編は苦手です・・・・・・・・汗

以下、お礼です。

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