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嘘つきな関係(7)

2009/02/28 (土)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

激しいお腹のスキル音に、蓮は笑いながらキョーコに謝る。

「ごめんね、最上さん。何か出前でもとろうか?」

そう言って蓮は立ち上がりメニュー表らしきものを探し始める。

「い、いえ・・・・あのぉ・・・・そろそろ私帰ります。今日はホテルにでも泊まります。」
「最上さん・・・・そんなお金あるの?ゲストルームがあるから今日は泊まっていけばいい。」
「・・・・い、いいえ!!とんでもない・・・・」

スーっと部屋の気温が下がる・・・・。

「へぇ~婚約者の部屋には泊まれないと?不破とは一緒に住んでたくせに。」

地獄のそこから聞こえてくるような低い声が部屋に響く。

――――― いっやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

結局なんだかんだと言いくるめられたキョーコは、蓮の家のキッチンを拝借していた。
あの後、何か作ろうとしたきょーこは、冷蔵庫の中を見て愕然とし、着替えを買うついでに食料も買ってきたのだった。

――――― 本当にここに住んでるの?なに、あの冷蔵庫の中身・・・・・。

冷蔵庫の中にはミネラルウォーターにビール、なんとかインゼリー・・・・棚にはカロリーなんとか・・・・。

――――― あの人なに食べて生きてるのかしら?

そんな事を思いながらパスタをかき混ぜる。

「最上さん、何か手伝おうか?」
「え、いえ敦賀さんは座っていてください。」
「でも、一人より二人のほうが早いと思うけど?」
「・・・・・・そうですか?それじゃぁそこの野菜をカットしてもらえますか?」
「これだね。」

そう言って蓮はぎこちない手つきでレタスを千切っていく。

――――― ショーちゃんはキッチンに立つどころか、手伝ってくれることもなかったなぁ。

パスタソースを作りながらボンヤリそんな事を考える。
ふと、キョーコは一度やってみたかった事を思い出した。
ショータローに一度試したら、物凄い勢いで断られた事を思い出す。

「あ、あの敦賀さん・・・・・味付けはこんなものでいいですか?」

そう言ってソースをのせたスプーンを差し出した。

「えっ」

見事に固まる蓮。
その姿に、キョーコはやはりかとうな垂れる。

やっぱりそう言う反応よね//////す、すみません。なんでも・・・・・。」
「貸して」

そう言うとスプーンをもったキョーコの手ごと、持って自分の口に運ぶ。

「なっ!!・・・・・///////」
「おいしいよ。」

そう言って優しく笑いかけられた。
・・・・・自分でやっといて今更恥ずかしい。

「つ、敦賀さんって料理とかしないんですか?」

誤魔化すように話をすり変える。

「・・・・あまりしないかな。たまに酒のつまみを作るぐらい?」
「だから調理道具だけはそろってるんですね。」
「“だけ”って・・・・・」

キョーコの言葉に苦笑する。

私はまた、彼女が作りに来てくれてるのかと・・・・・
「ん?何か言った?」
「いえ・・・・・出来たのでお皿とって下さい。」

キョーコはは今、自分が口にしたことに動揺していた。

―――――この人に彼女が居ようが居まいが関係ないじゃない・・・・・。

なのになんだろう・・・・・胸が苦しい・・・・
出来た料理をリビングに運び、遅い夕食を食べる。

「「いただきます。」」

暫く食べ進めた蓮は、ふと思い出したように鞄から何かを取り出しキョーコの前に置いた。

「忘れないうちに、これ書いといてもらおうかな?」

それは明らかに昼間会社で見た“婚姻届”

「ブハッ・・・・ゲホゲホ・・・・」
「大丈夫?はい、水。」

キョーコはミネラルウォーターを受け取り一気に飲み干す。

「敦賀さん・・・・何も今ださなくても。」
「気が変わらないうちに書いてもらわないと・・・・・それとも今更なかった事にする?」
「し、しませんよ!!女に二言はありません!!」

そう言って渡されたペンを受け取り書いていく。
蓮の欄にはすでに名前と印鑑が押してある。

――――― ・・・・・そうだ、印鑑が無い、それに証人って・・・・。

キョーコの証人の欄には社の名前が記載されていた。
蓮の証人欄のは宝田・・・・。

――――― 宝田ってどこかで聞いたような?
だが、思い出せない。

「あの・・・・私印鑑持ってないんで明日でもいいですか?」
「あぁ、それなら俺が持ってるから、ハイどうぞ。」

そう言って私の苗字の印鑑を渡してきた。

「早く押して?」

ニコニコしながら催促される・・・・なんだかとっても嬉しそう・・・・に見える。

――――― まさかこんなものにサインする日が来るなんて思わなかったわ・・・・しかも嘘で。

草思いながら、キョーコは書き進め判子を押した。

「これで契約成立だね。そうそう、言うの忘れてたけど今日からここに住んでもらうから。」

蓮はどこか楽しそうにそんな爆弾を投下した。

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嘘つきな関係(6)

2009/02/27 (金)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

言われた建物は、お世辞にも綺麗とは言いがたいものだった。

「君のアパートってここ?」

蓮から言わせれば“こんな所に人が住んでいるのか”と思うような二階建ての古いアパート。

「はい。オンボロですけど家賃も安いし。これでもバス・トイレ付きなんですよ。」

そう言って笑う彼女は、蓮が思っていた以上に苦労してきたのだろう。

「送っていただいてありがとうございました。それじゃぁ、おやすみなさい。」

そう言ってアパートの階段を上がって行く。
その後姿を見送り、車をだそうとした時・・・・・助手席にキョーコの携帯を見つけた。

――――― やっぱり無いと困るよな・・・・。

そう思い携帯を手に車を降り、キョーコの上っていった階段を上がると・・・・・言い争うような声が聞こえてくる。

「・・・・・してよ、今更なんなのよ!!」
「どれだけ探したと思ってんだよ!!」
「こっちはアンタに用なんてないわよ!!」

言い争う声は確かにキョーコのもので・・・・・。
静かに階段を上がると次第に見えてくる光景。
そこにはキョーコと、暗がりでもわかる茶髪にピアス・・・・いかにも派手好きな感じの男が彼女の細い手首を掴んでいた。

「キョーコ、いい加減機嫌直して帰ってこいよ。」
「なに訳のわからないこと言ってるの。寝言は寝てから言いなさいよ!!」
「親父もお袋も心配してんだぞ!!」
「放してよ!!おじさまとおばさまには近いうちに会いに行くつもりよ。」
「キョーコ!!」

そう言って男が彼女を抱きしめようとした時、気がつけば蓮は二人を引き剥がしていた。

「つ、敦賀さん・・・・・帰ったんじゃ・・・・。」
「最上さん、大丈夫?」
「なんだよ、誰だよテメー!!」

キョーコを自分の背に隠すように庇いながら男を睨みつける。

「人に名前を聞く時は、まず自分からって教えられなかったか?」
「クッッ・・・・・お、俺は不破だ!!不破尚だ。キョーコは俺の女だよ。」
「ハァァ?誰がいつアンタの女になったのよ~。それに“尚”じゃなくて“松太郎”でしょ!!」
「なっ、おまえ・・・・その名前で呼ぶな~!!」

――――― ハァ~なんか只の痴話喧嘩みたいになってきた

助けに入ったのに、息もぴったりに言い合う2人に蓮は呆れる。

「最上さん・・・・・いいから少し黙ってて。」
「す、すみません・・・・・・」
「で、アンタはコイツの何なんだよ!!」
「俺は彼女の・・・・・・・・・婚約者だよ。」

にこやかに笑って、キョーコの腰に手を回す。

「こんやくしゃぁ~~~!!??」
ち、ちょっと待ってください・・・・私まだ返事・・・
「最上さん、君・・・・不破君の彼女なの?」
「ち、違いますよ~~~~!!そんな事、天と地がひっくり返ってもありえません!!」

彼女は力一杯首を横に振りながら否定する。
そんなに一生懸命否定する彼女えを見て敵ながら少し彼に同情する・・・・。

「とにかく彼氏でもないのに、彼女の帰宅を待ち伏せするなんて・・・・・ストーカー?」
「なっ、誰がストーカーだ!!とにかくオレはキョーコに話があるんだ。」
「私は話す事なんて無いわよ!!」

このままでは埒が明かないと踏んだ蓮はキョーコの手を取り歩き始めた。

「つ、敦賀さん?どちらへ?」
「おい、待てよ!!どこ行くんだよ!!」
「・・・・・ここで押し問答してても近所迷惑だし、彼女が此処にいると君も帰らないだろ?だから、とりあえず彼女は連れて帰るよ。ストーカーくん」
「だからストーカーじゃねぇっつうの・・・・っておい!!待てよ!!」

慌てて追いかけて来ようとする尚を尻目に、唖然とするキョーコを無理やり車に乗せると車を走らせた。

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特典

2009/02/27 (金)  カテゴリー/独り言

今日やっとスキビのDVD1に付いていたア●メートさん限定特典CDを聞きましたぁ~喜ぶ
続きはネタバレ?です。

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嘘つきな関係(5)

2009/02/26 (木)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

立ち上がり、キョーコに歩み寄りながら、社長はキョーコに声を掛ける。

「わざわざ呼び出して悪かったね、最上さん・・・・いや“美緒ちゃん”」

にこやかに近付き顔が認識できる距離で社長はそう言った。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!」

思わず指をさして絶叫した私の目の前に立っていたのは、昨日の元凶の男だった・・・・

「な、なんであんたがここにいるのよ~!!」
「なんでって・・・・もしかして君、社長の顔・・・・・知らないの?」
「え?・・・・も、もしか・・・・しなくても・・・しゃちょう!!」

またも指をさしたまま叫ぶ。私の絶叫が社長室に響きわたった。

「まぁここは社長室だからね。」

その時、ノックと共にお茶を持ったもう一人の人物、社さんが入ってきた。

「れ、あ、社長・・・とりあえず座ってもらったらどうですか?」
「そうですね、立ち話もなんだし・・・・どうぞ。」

促されるままソファーに座り少し落ち着きを取り戻した時、社長が優雅にコーヒーカップに
手を伸ばした。

「はぁぁ~。しかし社長の顔も知らない社員がいるなんて、ビックリですよ社さん。」
俺にフルなよ~ま、まあデカイ会社だし・・・・一人や二人知らない社員もいるだろ?ね、キョーコちゃん」

――――― ・・・・・なぜ社長室で嫌味言われてるの私。そんな事より・・・・。

本来の目的を聞く覚悟を決めた私は、恐る恐る問いかける。

「あのぉ・・・・私がここへ呼ばれたのって・・・・やっぱり昨日のことですか?」
「え?あぁ、まぁそれもあるけど。」
「私クビですか!!昨日のことなら謝ります。つい頭に血が上って・・・・すみませんでした。」

膝に頭がつく位勢いよく頭を下げる。

「昨日の事はもういいよ。人間、誰にだって失敗はあるからね。」

――――― な、なんだいい人じゃない・・・・・やっぱり温厚紳士って噂は本当なんだ。

昨日の今日で警戒していたが、以外にも優しい言葉を書ける蓮に、キョーコは少し安心する。
でも・・・・一体なぜここにキョーコを呼んだのか?

「じゃぁ・・・・なんなんでしょうか?」
「うん、実は折り入ってお願いしたい事があるんだけど。」
「はぁ?私にですか?」
「そう、君にしか頼めなくてね・・・・・・率直に言うよ俺の“婚約者”になってくれないかな?」

社長は爽やかな嘘つき紳士スマイルでサラッとそんな事を言った。

「・・・・・・・・・はぃぃぃぃぃぃぃ!!?今、な、なんて仰いました?こ、“こんやくしゃ”!?」
「そう、婚約者。」
「・・・・・なぜ、私なんですか?社長のような方なら引く手数多でしょう?」

少しパニックになりながら、キョーコは失礼な事を言う。

「まぁ・・・・そうなんだけど、いろいろ面倒なんだよ。毎回見合い写真送ってこられるし。接待に
行けばもれなく娘同伴だし・・・・。正直面倒なんだ。それと今はプライベートな話だから社長
って言うの止めてくれるかな?」
今否定しなかったわよね判りました。じゃぁ敦賀さん、付き合ってらっしゃる方と婚約なされば・・・・・。」
「俺、今付き合ってる人いないから・・・・・」

そういう問題ではない。

「・・・・・だからってなぜ私なんですか?」
「君の事についていろいろ調べさせてもらったよ。君、今借金があるんだろ。しかも多額の。」
「昨日知ってて聞いたんですか?働いてる理由・・・・」

昨日のことを思い出し、再び腹が立ってくる。
でも、いつまでも昨日の事を気にしていても仕方ない。

「まぁ、他にも確かめたい事があったから・・・・それで提案なんだけど、俺がその借金を払う代わりに俺の婚約者の“フリ”をしてもらいたいんだ。」

唐突に突きつけられた提案。

――――― ビックリした・・・・婚約者の“フリ”ね。そうよね・・・・私を見初める人なんていないわよ。

「聞いてる?最上さん?」
「あっ、ハイ・・・・。でも、私にメリットはありますけど・・・・敦賀さんにはなんのメリットもない
んじゃ・・・・」
「言っただろ、うるさい虫がつかなくてすむ。それに君には両親がいないから詮索される事もないし、家柄も一応あるからうるさくつっ込まれることもないだろ?」
「それだけですか?家柄って言っても落ちぶれた旧家ですよ?」

何処まで調べられているのかと、キョーコは困惑する。
確かに婚約者のふりだけで借金が返せるのなら、そんなおいしい話は他にない。
でも・・・・世の中そんなにうまくいく訳がない。

――――― だって私は人より運が悪いのよ?

自分で言うのもなんだが、本当に運が悪い。
こんな上手い話・・・・・・なにか引っかかる。

「落ちぶれても旧家は旧家だろ。その維持費で借金だけが残ったなんて・・・・君はソレを背負って生きていくつもり?」
「・・・・・どこまで調べたんですか?」
「君の母親が最上家の邸宅と庭園を守るために死ぬまで働き続けて、娘を借金の形にして不破財閥からお金を借りてた事くらいかな?結局邸宅も庭園も人手に渡ってしまったみたいだけど。」
「・・・・・もし私がお断りしたら?」

そう言った瞬間部屋の気温が一気に下がった気がした。

「へぇ~断るの?」

そう言った社長の声は果てしなく低く険しい。

「君に断る権利はないよ。副業してただけでも問題なのに。俺に酒を掛けたこともあるし・・・名誉毀損で訴えようかな?」
「私を脅すんですか?」
「人聞きが悪いなぁ、これはあくまでもお願いだよ、お願い。」

―――――そんな事いってるけど目が笑ってないわよ・・・・。

そんな時、社が見かねて助け舟を出した。

「れ、蓮・・・今日はそのくらいにして、返事は後日で良いんじゃないか?ほら、キョーコちゃんにもいろいろ思うところがあるだろうし。」
「言いましたよね・・・・彼女に拒否権はないと。」

そう言いながら敦賀さんは机の上に一枚の紙を差し出した。

「これ、契約書だから。」
「・・・・・・これって。」

差し出された用紙を見て思わず絶句する・・・・・・。
契約書と称して差し出されたのは紛れもなく“婚姻届”だった。

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嘘つきな関係(4)

2009/02/25 (水)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

社長室で午後からのスケジュール確認していた俺はふと昨日の出来事を思い出した。

「そう言えば蓮、彼女あの店辞めさせられたらしいよ。」
「そうなんですか?」

机の上の書類に目を通しながらサラッと流すように答える蓮。

「・・・・『そうなんですか?』って明らかにお前のせいだろう。」
「なぜですか?お客に対して酒を掛ければ、そりゃクビでしょう?」
「はぁ~その原因をつくったのは・・・・・」
「何か言いましたか?社さん。」

部屋の気温が一気に下がる。

「いや・・・・なんにもないです。」

――――― 都合悪くなるとすぐに誤魔化すんだから・・・・。

内心、そう毒づきながら面と向かって言う勇気はない。

「そんな事より社さん、頼んでた件どうなりましたか?」
「首尾は上々だよ・・・・でも、こんなまどろっこしい事しなくても・・・・」
「俺にもいろいろ都合があるんですよ。」

書類から顔を上げ苦笑する。

「まぁ、俺はお前の秘書だから協力するよ・・・・社長。」
「頼りにしてますよ、社さん。じゃぁ早速なんですが頼みたい事があるんですけど?」

社長の頼みに、社は渋い顔をした。

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嘘つきな関係(3)

2009/02/24 (火)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

店を出た社は慌てて蓮を追いかける。

「蓮、お前なぁ・・・・言い過ぎだろ、アレは。」
「何の話ですか?」
「全く、彼女が働いている理由、知ってるクセに何で聞いたんだ?」

『お前のヤル事はさっぱり判らん』
と一人愚痴る社。

「ちょっと確かめたい事があったんですよ。」
「確かめたい事?なんだソレ?」
「いえ・・・・今はまだ・・・・」

これ以上きいても、蓮は答えてはくれないどろう。
そう感じた社はこれ以上の詮索を諦めた。

「とにかく、アレじゃ彼女がかわいそうだろ?」
「かわいそうなのはオレでしょ?水割りまで掛けられて・・・・おかげでスーツが台無しですよ。」

酒臭くなった自分のスーツを臭いながら、怪訝な顔をする。

「自業自得だろ!!そもそも今日は彼女の様子を見に来ただけじゃなかったのか?」
「そうですけど、ソレが何か?」

―――――『何か?』だって・・・・。

もしかして気付いていないのだろうか?
さっきの彼女に対する態度は明らかに・・・・・・。

「お前なぁ、明らかに彼女が別のテーブルに行ってから機嫌悪くなったよな。まぁ、来る時か友好的ではなかったけどさ。でも彼女がテーブルに来た時、写真と違ってたからお前・・・。」

『一目惚れでもしたんじゃないのか?』
なんて軽い気持ちで言おうとして蓮を見る・・・・・。

「何か言いましたか、社さん?」

恐ろしいぐらい満遍の笑み・・・・でも目が笑ってないって・・・・。
これ以上話しても俺の身が危ないと思った俺はそれ以上彼女の話をするのをやめた。

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嘘つきな関係(2)

2009/02/21 (土)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

最初の頃は楽しかった。
お互い会社、バイトと通うところは違えど新しい環境、新しくできた友達・・・・そしてショーちゃんは自分の夢をよく話してくれた。

「キョーコ、オレは自分の店を持つのが夢なんだ。」
「でもショーちゃん、不破の家は継がないの?」
「そんな親の敷いたレールの上なんか歩けるか!!このままあの家にいたら、親の言いなりで、そのうち政略結婚とかさせられるんだぜ。オレはオレ自身の人生を歩くんだ・・・・・だからキョーコ協力してくれよな。」
「うん。ショーちゃんの夢が叶うように、私にできる事があったら何でもいってね。」

ショーちゃんの夢はお洒落なバーを出店する事。
キョーコはショーちゃんの役に立ちたいと思い、働いたお金のほとんどをショーちゃんの夢のために使っていた。それだけでは生活は苦しくて、学生時代バイトをしていた“だるまや”で時間の空く日はバイトさせてもらっていた。

新しい生活にも慣れた頃、キョーコは仕事が忙しく残業をする日も多くなった。
普通のOLなら会社帰りに同僚とご飯を食べに行ったり、休日にはショッピングなんてするのだろうけど、キョーコはショーちゃんのために休むまもなく仕事、バイトに明け暮れた。
同僚の奏江に話すと呆れられた。

『あんたが、良いと思ってやってるんなら私は何も言わないわよ。』

そう言って、応援してくれる奏江の事がキョーコは大好きだった。

ショーちゃんはバイト、そしてバーの偵察とすれ違いの日々が増えていった。
そして気付けば1年が過ぎていた。
そんなある日・・・・・。
仕事先から直帰していいと言われたキョーコは、いつもより早く家に帰ってきた。

――――― ショーちゃん今日も偵察に行くって言ってたけど、まだ居るかな?

玄関を開けるとそこにはショーちゃんの靴と・・・・ハイヒール?

――――― ?????友達でも来てるのかな?

とりあえず中へ入ろうとした時声が聞こえてきた。

「ねぇ、ショー?そろそろ彼女帰って来る時間じゃないの?」
「えぇ!!もうそんな時間?ってまだ大丈夫だよ、祥子さん。」

玄関から動けない・・・・。

――――― 祥子さんって・・・・確かショーちゃんが探してた物件のオーナーさん?だっけ・・・でも何で家にいるの?契約の相談とか?

なんて能天気なことを考えていると、尚も会話は続く・・・・。

「でもちょっと酷くない?このアパートの家賃彼女が払ってるんでしょ?生活資金も店の資金も・・・・。」
「オレは別に強制してないぜ!!ここに住まわせてくれとは言ったけど・・・・あとはアイツが勝手にやってることだし。」

尚の言葉に、頭が真っ白になる。

「本当は親から家賃も生活費も、毎月もらってるんでしょ?いくら幼馴染だからって・・・・・。」

――――― 何?この会話・・・・・ショーちゃん家から生活費も家賃の出して貰ってたの?だって自分の力でやっていくって言ってたじゃない・・・・。

「いいんだよ!!アイツは昔からオレの言う事は何でも聞く、まぁ下僕って感じ?オレの事大好きらしいし。まぁオレは地味で色気の無い女にキョーミねぇけど。」

キョーコの中で、何かが音を立てて崩れていく。

「だってオレ、祥子さんみたいな大人のフェロモン系がタイプだも~ん。」

ブチッ
キョーコの中の何かが切れた。
このあとの事はあまり憶えていないが、結局残ったのはショータローが偵察と称して飲み歩いたお店のつけ・・・・・・・そう、借金だけが残った。
キョーコはアパートを引越し、ショータローとも会うことはなかった。

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嘘つきな関係(1)

2009/02/19 (木)  カテゴリー/嘘つきな関係 全53話完結

「ここに美緒ちゃんって子いるかな?」
「美緒ちゃん7番テーブルご指名はいりました。」
「はーい」

呼びに来てくれたボーイが私に耳打ちする。

「結構金持ちそうなイケメン2人組みだけど美緒ちゃんの前の店の常連さん?」
「????」

――――― 私に常連なんているわけない。だってこの店が初めてだし・・・・

そう思いながら指名されたテーブルに行くとそこにいたのは・・・・
品の良さそうな眼鏡の人と、歩けば誰もがふり返るであろう美貌?の持ち主が座っていた。

――――― 誰?心当たりないなぁ・・・・。

そう思いつつ営業スマイルで接客を始める。

「ご指名ありがとうございますぅ。美緒です。」

キョーコ声に顔を上げた美貌?の持ち主は無表情で品差ざめするかのように見てくる。

――――― な、なにこの人?私・・・何か変?

固まるキョーコ・・・・・・その時・・・・。

「れ、蓮!!失礼だぞ!!」

眼鏡の人に呼ばれその声にハッとした後、何もなかったかのように、
にこやかに声をかけてきた。

「君が美緒ちゃん?」

そう言いながらトビキリの笑顔を向けてくる・・・・
近くのキャバ嬢達はその笑顔に腰砕け状態。

“ピキ”
再びキョーコは固まる。

――――― 何?この突き刺さるキュラキュラスマイル・・・・。

「君は何故こんな所で働いているの?」

席に着いて早々、水割りを作っていた私に“蓮”と呼ばれたその人は、相変わらず胡散臭い紳士スマイルで聞いてきた。

――――― 借金返す為です・・・・とも言えないし・・・・・。

・・・・そう、キョーコはとある事情で昼はOL、夜はキャバ嬢として働いている。
とりあえず無難な答えを返すことに。

「夢を叶える為・・・・かな?」
「へぇ~、因みに君の夢って?」
「そうですねぇ、海外留学してみたいんですよね。語学力を身につけたくて。」
「ふ~ん・・・・留学ねぇ・・・・」

――――― なに、なにか疑われてる?いつもなら『すごいね』とか『がんばってね』なんて言ってくれるのに。

どうもこのお客はいつものお客とはかってがちがうらしい。
その時ボーイから違うテーブルに呼ばれたので席をはずすことに。

「すみません、ちょっと失礼しますぅ。」

――――― 助かったぁ・・・・。

ホッとして席を立つ。
その様子を面白くなさそうに蓮は見上げる。
そんな視線に気が付かないまま、違うテーブルに着き接客を始めるキョーコ。

――――― このお客さん常連さんだけどやたらと触ってくるのよね・・・・。

そう思いつつも、ぎこちない笑顔をはり付けて接客を続けていると・・・・なんだか視線を感じる・・・・。
その視線の先のは“蓮さん”がこっちを見て・・・・イヤ、どちらかと言うと“観察”されているような気がする。

――――― なんなのあの人。しかも顔がコワイ・・・・。

そうこうしてる間に再び声がかかった。

「美緒さん、また7番テーブルお願いします。」

――――― 正直戻りたくない・・・・でも・・・・そうよ!!これは仕事なんだから。

そう自分に言い聞かせ渋々戻る。

「ところでさぁ、さっきの続きなんだけど?」

――――― えっ、さっきの話続行~?

「君みたいな子がこういう所で働くのはどうかと思うなぁ。」

さわやかな笑顔で私に毒づいてくる“蓮さん”

「な、それってどう言う意味ですか?地味で色気が無いってことですか?」

自分で言った言葉に、キョーコは落ち込んでいく。
そもそもの悪の根源にして幼馴染の男がいつもキョーコに言っていた言葉を思い出す。

『おまえ、ホント色気ねぇよなぁ~』 
『地味でつまらねぇ女』

頭の中にキョーコをバカにする声が響いた。

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逆チョコ

2009/02/14 (土)  カテゴリー/Seasons

2月14日・・・・いつもならイベント好きなLMEなのだが・・・・・
今年は少し違っていた。

「蓮、聞いたか?今年のバレンタインデーの話・・・・」
「アレですか?“本命”以外もらうの禁止令。」

・・・・・そう、今年のバレンタインデーは
『義理なんて言う愛の安売りは許さん!!』
と言う社長の一声で本命チョコなら受け取りOKになったのだ。
もちろん義理だったり本命じゃない子のチョコは受け取れない。

「れぇ~ん~、お前今年はキョーコちゃんからチョコもらえないなぁ。」

ニヤニヤしながら聞いてくる社さんの姿に内心ため息をつく。
確かに・・・・あの子の事だから“本命”は無理でも“感謝チョコ”ぐらいは貰えるかも?と密かに期待していただけに・・・・

「しかし社長も罪なことするよなぁ、蓮の“本命チョコ”なんて100%貰えないこと確実だしな。」
「社さん・・・・なにげに酷いですね。」

周りの空気が一気に下がる。

―――――俺また余計なこと言ったか?

「じ、じゃぁ蓮・・・・俺主任とスケジュールの確認してくるから適当に時間つぶしてくれ。」

そういって社は逃げる様にその場から離れた。
一方・・・・一人になった業界一いい男は事務所の女子社員
や芸能人達の“本命チョコ”を笑顔でかわしながら目的地を
目指して歩いていた。
ラブミー部のドアの前に着くと中から彼女達の会話が
聞こえてくる。

「モー子さん、いつもありがとう!!ハイ“感謝チョコ”」
「えっ・・・・私にくれるの?チョコは肌に良くないのよね・・・・ちょっと・・・・これ手作りじゃないの?」
「だって今年は事務所で“義理チョコ禁止令”がでたから渡す人少なくなっちゃったから、その分張り切ってみたの。」
「せっかくだからありがたく頂くわよ。ありがとう。」
「本当!?モー子さん、うれしい!!」
「ち、ちょっと!!」

なんとも羨ましい会話が繰り広げられているなか、扉をノックしてドアを開けた。
そこに飛び込んできたのは琴南さんに抱きつく最上さん。

「やぁ、最上さん琴南さんこんにちは。」
「え、あ、敦賀さん、こんにちは。」
「敦賀さん、こんにちは・・・・どうしたんですか?愛に溢れた日に愛の無いラブミー部に来るなんて?」

相変わらず琴南さんは痛い所をついてくる。

「いや・・・・実は社さんと待ち合わせしてるんだけど・・・・その辺にいると『“本命チョコ”です』ってみんな来るからちょっと匿ってもらおうかと・・・・」
「相変わらずモテモテですね。」
「モー子さんったら・・・・でも大変ですね敦賀さん。さすが抱かれたい男ナンバーワンですね。」

―――――ハァ~そんな肩書き最上さんの前では何の役にもたたないよ・・・・・。しかもそんなキューティーハニースマイルで言わなくても・・・・。

内心ちょっと凹みながらも蓮は気を取り直すように小さく咳払いする。

「そんな事より、ちょっと最上さんに用事があったんだ。」
「私にですか?」

その時何かを察したのか琴南さんが
 『私、次の仕事の打ち合わせあるの忘れてた・・・・じゃあねキョーコ。敦賀さんごゆっり・・・・』
そう言って部屋を出て行った。

「・・・・・っで私に用ってなんでしょうか?」

沈黙に耐えかねた彼女が恐る恐る問いかけてくる。
そんなに怯えなくったって・・・・
俺は気を取り直して昨日準備していた物を取り出し
彼女に差し出した。

「あのぉ~これって?」

紙袋を差し出され困惑する彼女。

「俺からのバレンタインチョコ。最上さんにはいつも食事関係で心配してもらってるからそのお礼。」
「そ、そんな・・・・恐れ多い。大体私が勝手に言ってるだけでお礼だなんて受け取れ・・・・・」
「俺からのチョコが受け取れないと?」 ~キュラキュラキュラキュラ

―――――うぅ、何故ここでその笑顔なの?こ、怖い・・・・。

「あ、ありがたく頂戴いたしますぅ(泣)」
「(クス)今年は流行ってるらしいよ、逆チョコが・・・・」
「逆チョコって・・・・たしか男性からチョコを送るやつですよね?でも何故私に?」


『君が本命だから』・・・・とは言えない俺は・・・・・


「さっきも言ったけど、お礼をしたいと思ってたから丁度いい機会かと思ってね。」
「そうなんですか?わざわざありがとうございます。」

俺の嘘を信じたようで・・・・本当に鈍いというか騙されやすいと言うか・・・・

「開けてみてもいいですか?」
「もちろん、どうぞ。」

敦賀さんにもらったチョコの包みを開けていくと・・・・・

「きゃぁ~、これって!!」

出てきたのは“ガラスのクツ”ならぬ“チョコのクツ”

―――――まるでシンデレラのクツみたい。本当に履けそうな大きさよね。シンデレラになった気分!!

メルヘン思考の彼女は、おとぎの国に行ってしまったらしい・・・
両手を組みキラキラ瞳を輝かせチョコを見ている。

「最上さんそういうの好きそうだから・・・・気に入ってもらえた?」
「ハイ。こんな素敵なチョコを頂いたのに・・・・すみません。私からはチョコ渡せなくて・・・・」
「仕方ないよ、事務所命令なんだから・・・・でも“本命”なら貰うよ。最上さん。」
「な、何を血迷ったことを・・・・・私は誰にも“本命チョコ”なんてあげませんよ!!私はもう恋なんてしないんです!!」

ちょっとふてくされてプィと横を向く彼女・・・・
その拗ねた仕草が可愛いくて・・・ついいじめたくなる。

「じゃあ・・・・お返しに期待してるよ。こないだ俺誕生日だったしその分もプラスしてもらおうかな?」

その言葉にみるみる青ざめる彼女・・・・・

「つ、敦賀さん誕生日だったんですか!?わ、わたし・・・・すいません・・・・知りませんでした(泣)どうして仰ってくださらなかったんですか!!」

今にも泣きそうな顔で訴えかけてくる。

―――――・・・・やっぱり知らなかったのか。律儀な彼女の性格からいくと、知ってたら『おめでとう』ぐらいあると思ったんだよな・・・・。

「本当にすみませんでした・・・・あの・・・・今更ですけど私でよければぜひ何なりと申しつけください~!!お願いしますぅ~!!」

必死の形相で頭を下げる彼女をみて噴出しそうになる。

「そんなに言ってくれるんなら、今度のオフに一日付き合ってもらおうかな。」

そう言う俺に彼女は嬉しそうに

「そんな事でよろしいのなら喜んでお供させていただきます。」

俺の気も知らないで・・・・
君の事だから

『私だけ誕生日プレゼント頂いたのに敦賀さんの誕生日になにもしていないなんて・・・・』

とか義務的なことなんだろうけど・・・・

「でもいいんですか?せっかくのオフに私なんかと・・・・」
「オフに一人で部屋に居ても退屈だし、最上さんが一日付き合ってくれると助かるよ。」
「そうですか?」

その時、俺の携帯がタイムリミットを告げる様に鳴り始めた。
ディスプレイには“社さん”の文字。
『ちょっとごめんね』と電話にでて駐車場で待ち合わせることに・・・

「時間みたいだからそろそろ行くよ。また連絡するから、さっきの話よろしくね。」
「ハイ。私は新人タレントなのでいつでも。それではお仕事がんばってくださいね。チョコありがとうございました。」

笑顔で見送られ名残惜しいが社さんとの待ち合わせ場所へと向かった。
駐車場で社さんと合流し次の仕事先へと車を走らせる。

「蓮、もしかしてキョーコちゃんからチョコ貰ったのか?」

遠慮気味に聞いてくる。

「なぜですか?」
「いや・・・・だって明らかに機嫌良さそうだから・・・・」

多分顔に出てたんだろう・・・・まぁ来月のオフをもらうために社さんに先ほどまでの最上さんとのやり取りを話す事にした。

「珍しいなぁ、おまえがアクションを起こすなんて・・・・俺もその記事読んだけどキョーコちゃんはお前の意図には気付かないだろうな。なんてったってラブミー部員だから・・・・」


― 昨日楽屋にある雑誌に載っていた記事
某菓子メーカーの調査で約8割の女性が
『チョコをくれた男性を異性として意識する』
との回答だったらしい ―


まぁ確かに・・・・これで異性として意識してくれれば苦労しないよ。
でもいつか必ず・・・・・


end

ある日常のひとコマ

2009/02/05 (木)  カテゴリー/短編

ある晴れた昼下がり・・・・・・
ロケの合間に俺は担当俳優とお昼ご飯を食べていた。

「れ~ん~、まさかそれで終わりじゃないだろうな?」

少ししか手をつけていないであろうロケ弁の蓋を閉めようと
している蓮に訊ねる。

「食べましたよ・・・・・・」

“ほら”っと見せられた弁当の中身の2/3は手を付けられていない・・・

「そんな量じゃ食べたなんて言わないよ。」
「・・・・・・」
「よくそのデカイ体を維持できるよなぁ・・・・・・」
「俺は燃費が良いんですよ。」

蓮ときたら全く食に関心がない。
腹に入ればみんな同じだと思ってるに違いない。

(キョーコちゃんの作ったご飯なら残さず食べるくせに・・・・・)

「ホント・・・・・お前キョーコちゃんのご飯なら食べるのになぁ。」
「そ、それはそうでしょう・・・・・わざわざ作ってくれた物を残すなんて失礼でしょう。」
「ふ~ん。じゃ、そのお弁当作った人には失礼じゃないんだ。」
「・・・・・・わかりましたよ・・・・・・食べますよ・・・・・」

そう言って渋々閉じたロケ弁の蓋をあけ食べ始める。

「わかればよろしい!!あまり食べないとキョーコちゃんに言いつけるからな。」

「ゲホッッ、ゴホッッ」

蓮が咽る。
あわてて水を渡して様子を窺う。

「大丈夫か?蓮?」
「・・・・社さん、なぜここで最上さんの名前がでてくるんですか?」
「だって・・・・お前の食事事情心配してくれてるし・・・それに食べてないのがバレたら俺が怒られるだろう。」
「黙ってればバレないでしょう・・・それを社さんが・・・・。」
「だってキョーコちゃんのそういう勘は鋭いから・・・・。」
「確かに・・・・・。」
「だろ?」

そう言って蓮をみれば・・・・・
声は困ったふうだけど・・・そんなに嬉しそうな顔して・・・・
・・・・・ニヤリ

「るぅ~えぇ~ん~、お前もしかしてワザと弁当残してないか?」
「ま、まさか。どうしてそんなコト・・・・・」
「ズバリ、お前はキョーコちゃんに叱ってほしくて食ってないんじゃ・・・・・。」
「な、なにを根拠に・・・・・大体食はもとから細いんですよ。」
「そんなこと言って、本当は心配してほしいんだろ?」
「違いますって・・・・・社さん、なんでも彼女と結び付けないでないでもらえませんか。」

とか言いながら動揺を隠し切れない蓮を見て・・・・・
(本当にキョーコちゃんが絡むと只の20代の若造なのに・・・・)
最近“素”の蓮を見れるようになった気がする。
以前は謎だらけだったけど・・・・まあ今も謎は多いけど・・・・
でも今の蓮の方が俺は好きだ。これもキョーコちゃんの
お陰かな?

「ちゃんと食べろよ。俺ちょっと事務所に電話してくるから。」

そう言って担当俳優から離れた俺はある番号に電話をかける。
もちろん相手はキョーコちゃん。
ラブミー部の依頼なら蓮の食事も作ってくれるだろう・・・・・。
しかし・・・・・・

「はぁ~、いつか俺の依頼なしでキョーコちゃんが蓮のご飯を作りに行ってもらえる日は来るのかなぁ・・・・・」

俺の苦労が報われる日は来るのだろうか・・・・。
すべては蓮次第・・・・・。


end

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退散させたいものは?(2)

2009/02/03 (火)  カテゴリー/Seasons

退散させたいものは?1の続きです。
とりあえず終わりました・・・。
が、グダグダです(苦笑)
すみません(泣)

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退散させたいものは?(1)

2009/02/03 (火)  カテゴリー/Seasons

『鬼は外~福は内~♪・・・』

仕事の終わった私は、豆まきの歌を歌いながらラブミー部の扉を
開けた。
そこには居るはずのいない人が座っていた。

「やぁ、最上さん。なんだかご機嫌だね。」
「つ、敦賀さん・・・なぜこんな所に?」
「社さん今、明日のスケジュールの確認に行ってるからここで待ち
合わせにしてもらったんだ。」
「そうなんですか?ってなぜこの部屋なんですか?」

(ほんとに・・・他にも休憩できる部屋は沢山あるのに・・・なぜ
ラブミー部の部屋なの?)

「他の部屋だと外野が騒がしいし。それにラブミー部の部屋なら誰
も来ないだろ?」

(うぅ・・・どうせラブミー部は疎外されてますよ・・・)

「それに・・・この部屋に居ると落ち着くんだよ。静かで台本も読む
には丁度いいし。」
「はあ・・・そうですか。」
「ところで、さっき歌ってた歌は何の歌なの?」
「さっきって・・・あぁ『豆まき』の歌ですよ。」
「『豆まき』?」
「そうですよ・・・今日は『節分』。敦賀さんは小さい頃『豆まき』とか
しなかったんですか?」
「節分・・・?豆まき・・・?」

そう言いながら携帯でポチポチと検索を始める。
(もしかして知らないの?まぁ『てんてこ舞い』を知らないぐらい
だから・・・

「じゃぁ『恵方巻き』も知らないんですか?」
「恵方巻きって・・・」
「『節分』て言うのは鬼(邪気)を追い払う行事なんですよ。『豆まき』は
鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病
息災を願うという意味合いがあるらしんです。」
「じゃぁ恵方巻きって何かの巻物?」

「ぷっ!!」

(巻物って、あの敦賀さんが・・・これってマジボケ?)
笑いをこらえようとしたけど、なかなか笑いが収まらない・・・。

「最上さん・・・笑いすぎ・・・」
「すみません・・・あまりにもオーソドックスなボケだったので・・・」
「いや、俺は真剣なんだけど?で、恵方巻きって?」
「恵方巻きって言うのは節分に食べると縁起が良いとされる巻き寿
司で、その年の恵方(歳徳神)に向かって願い事を思い浮かべなが
ら太巻きをまるかじりするんです。」
「へぇ、そんな行事知らなかったなぁ。」
「そうなんですか?関西の方の風習なのかなぁ・・・アイツ家でも
やってたんですよ。」

そう言いながら昔の思い出したくもないことを思い出す。
・・・そう、節分の度に私は決まって鬼の役。ショータローの家でも
学校でも。
あの頃の私はバカだったからショータローに豆を投げつけられても
喜んでいたのよ。
そうよ、みんなアイツのせいよ・・・
そう思い返すと段々腹立たしくなってくる。
私の周りの空気がオドロオドロしくなってきたその時・・・

「最上さん、俺の存在忘れてない?」

その声な「ハッ」として声の主をみれば・・・(いやぁぁ!!怒って
る!!ブラック周波がただよってるぅぅ!!)

「す、すみません」

勢いよく頭を下げる・・・
(本当に私ってショータローの事になるとすぐ周りが見えなくな
るんだから・・・)
俯き謝りながらそんなことを考えていると頭の上から声がした・・・

「節分・・・」
「はい?」

顔をあげて聞きなおす。

「だから、俺も節分やってみたいなっていったんだけど?」
「えっ、今からですか?」
「俺も今日は社さんにスケジュール聞いたら終わりだし。最上さん
も、もう帰る所だったんだろ?」
「へっ、いや・・・まあ帰る所でしたけど・・・」
「じゃぁラブミー部の依頼ってことで。よろしく。」
「ちょ、敦賀さんよろしくって言われても・・・」
「不破とは節分してたのに俺とはできないんだ。」

キュラキュラキュラ・・・
(うぅぅ、笑顔が・・・こ、怖い・・・)

「わかりました・・・最上キョーコ、敦賀さんの初めての『節分』喜んで
やらせていただきます。」


To be continued

できるかなぁ?

2009/02/01 (日)  カテゴリー/独り言

はじめまして
rikoと申します。

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